四川省における新型インフルエンザの感染確認について
(新型インフルエンザ関連情報NO.18)
2009年6月8日
在重慶日本国総領事館
- 6月6日および7日、衛生部はホームページにて、四川省における新たな新型インフルエンザ感染を2例確認した旨公表しておりますところ、概要は以下のとおりです。
(1)四川省2例目感染者は、40歳の中国系アメリカ人女性。6月1日ニューヨークを出発、2日午後に香港で乗り継ぎ、2日晩に成都に到着。3日、家族を含む旅行団と飛行機で九寨溝に出かけ、黄龍観光時に発熱などの自覚症状が現れ、4日には咳がではじめる。5日午後、九寨溝から成都に戻り、タクシーで成都市第三人民医院に行き診断を受けた後、成都市伝染病医院に移される。5日晩、新型インフルエンザ陽性が確定される。患者の症状は安定している。
(衛生部発表(中国語)はこちら)
(2)四川省3例目
患者は18歳の漢族女性。6月2日12時20分、福州からCA4230便で成都に到着し、空港で待ち合わせた母親と同じ部屋に宿泊。3日11時25分、両親とCZ6659便で九寨溝に行き、5日CZ6660便で12時30分に九寨溝を離れ、13時ごろ成都双流空港に戻る。双流空港からタクシーで第3人民医院に行き診断を受けたあと、八宝街昌達旅館に宿泊。6日朝から発熱、鼻づまり、せきが出始め、成都市伝染病院で治療を受ける。成都市疾病コントロールセンター、省疾病コントロールセンターで判定の結果新型インフルエンザ陽性と判定され、成都市衛生局が6日夕刻に衛生部に二次感染例として報告。患者は現在伝染病医院で隔離治療されているが症状は安定している。
(衛生部発表(中国語)はこちら)
- 新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施していますが、今般、広東省につづき四川省でも2次感染者が発生したことにより、今後、中国でも感染が更に拡大する可能性が考えられます。今回の新型インフルエンザは弱毒性であり症状も軽いとの見解もありますが、在留邦人の皆様方におかれては引き続き冷静に対応し、中国国内の状況に関する関連の情報に注意するとともに、一層の手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の徹底をお勧めします。
(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)